不安の時代が続き、人口減少は続く
人口1億3千万人時代が去り、今は1億2千万人です。失業率は低いのですが、所得が少なく、人生が不安という若者が増えています。会社経営者が収益重視で、安価な労働力を使うことを重視するので若者の職業が安定しません。若者は自分が生きることで精一杯で、結婚する、子供を育てると考える余裕がなくなっています。
一方で、個人主義が発達して自己主張する若者が増え、共感を持つ男女の組み合わせが減っています。ちょっとデートすると、この人とは家庭生活は無理と思うようです。男女差別が残っており、男性が考えるあるべき女性の生き方と、女性が考えるあるべき男性の生き方に相違があります。理想的でなくてもいいと考える若者が減っています。結婚を決心できません。
世の中、男女関係がうまく行かない、家庭がうまく行かない、子の養育がうまく行かないという情報がいっぱいです。独身の方が自由でいいと考える人が増えつつあります。独身者は多い、独身でも生きることができる、結婚しなくても生きていくことができるという雰囲気があります。
現代は非人間化という現象がおこっています。
落ちるところまで落ち、新しい男女関係に関する男女共通の考えが育ってきて、結婚がいいという価値観が定着し、また人口が増える時代が来るのでしょう。
どこまで人口は落ち込むでしょうか。1億人以下になるかもしれません。かつては日本の食料生産力で6千万人生きることができると言われていましたが、技術のおかげで日本の生産力だけで1億人ぐらい生きることは可能になると思います。もちろん技術改善・革新は必要です。今食べていない生物の栽培・養殖・餌料化・可食化、組織培養による工業生産など開発可能な技術は無限です。
しかし人口過剰は、非人間化の原因になり、再び人口減少がおこります。日本の適正人口は1億人以下ではないでしょうか。今の東京の生活は非人間的に思えます。やはり美しい自然の中でゆとりをもって生きることが人間的ではないでしょうか。
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