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2005.05.24

いなかは自然がいっぱい

いなかの人口減少と老人化が急速に進んでいるようです。
大きな小中学校に生徒がいないという現象が生じています。
家は空き家となり、農地は休耕となって雑草が生えています。

いなかから都市に出た若い人は都市で仕事や事業を行い、いなかには帰りません。
都市からいなかに移住する人は数えるほどです。

新幹線、高速道路、本四連絡橋、海底トンネル、空港。
交通が便利になると人々は地方へ分散するのではなく、都市へ集中するようになりました。
思惑がはずれて政府は驚いたでしょう。
都市に集中した若い人はときどきおじいさん、おばあさんに会うため便利な交通を利用して地方に帰ります。

ある人が都市部で大地震があればいなかに移住する人が増えるだろうと言いました。
しかしどうもそのような傾向はありません。
人々は都市を復興し、住み続けます。
いなかで大地震があると、いなかを捨て、都市に移住する人が増えます。

政策で流れを変えるべきでしょうか。
それとも何事も波と考えて都市の生活が苦しくなるのを待つべきでしょうか。

自然派は、いなかがさらに自然になるからいいと言います。
日本が均一に都市化するより、都市は都市に閉じ込めた方がいいと言います。

今からでも遅くはない、農業を重視せよとの意見があります。
しかし政府が農業の自由化に消極的であった結果、農産物の輸入や農業の工業化が進み、いなかの農業に魅力を感じる若い人がいなくなってしまいました。

いなかは自然がいっぱいという状態は数十年続くかもしれません。

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