人は多くの価値観で生きている
宗教は神仏を上にしますから本来民主主義と相容れません。
神仏だけ上にして人はみな平等とする考え方がありますが、神仏を上にする結果、自分を下にする訳ですから宗教は民主主義ではありません。
実際民主主義は宗教から誕生した主義ではありません。
ヒューマニズムから誕生した主義です。
しかし宗教と民主主義が相容れなくても悩む日本人はいません。
つまり日本では宗教や民主主義は時と場合によって使い分けられています。
日本人が多神教と言われる所以は、このように数多くの価値観を併せ持っているということでしょう。
一神教の国の人も同じです。
一神教と言いながら実際は多神教の人はいくらでもいます。
仮に神は一つでも、数多くの価値観を併せ持っています。
これは何を意味するかというと、現実は一つの宗教や主義で説明できないということです。
どの宗教や主義が絶対ということはないということです。
私達は、数多くの価値観を持っているから現実に対応し、上手に生きることができる訳です。
一つの免疫だけだったら、病原菌だらけのこの世界、一日として健康に生きることができないのと同じです。
自分の宗教が正しいとか、自分の主義が正しいと主張した結果、人間関係が悪くなって悩んでいる場合は、この事実を理解するといいと思います。
人は違うかもしれないが、自分はこの宗教あるいは主義を信じているという言い方がよいのではないでしょうか。
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