一人でいるのが向いている
人間には組織の長に向いている人と、長の下で働くのが向いている人と、どちらにも向いていず、一人でいるのが向いている人がいます。
私はたまたまある会社の技術開発管理部門で、ある分野を一人で担当する仕事についてしまったため35過ぎまで一人で仕事をしました。
もちろん上司はいましたが、上司は仕事を私に任せましたので、私は自由に仕事をすることができました。
したがって私は一人でいるのが向いていると思いました。
35を過ぎますと、新事業を企画実行する仕事を命令されました。
一人で企画して新事業を始めました。
少しずつメンバーを増やして組織化しました。
知らない間に組織の長になっていました。
したがって私は組織の長にも向いていると思いました。
そのうちに別の組織から呼ばれて別の組織の長に協力するような仕事も増えてきました。
すると長の下で働くことにも向いていると思いました。
そうこうしているうちにある時社長室に呼ばれて、社長から、お前は私に全然相談しない、自分勝手に仕事をやっている、私はお前にとって何なんだとものすごい声で怒鳴られました。
私は、ただ「もちろん社長です」と言いました。
すると社長が、「それならいい」と言いました。
私の方は、それならよくなかったので(社長に従がう気がなかったので)まもなく辞表を提出し、後任に引継ぎを行なって退職しました。
そのときつくづく自分は長に向いていない、長の下で働くのに向いていないと思いました。
その後、今日まで過去の経験知識を生かして個人業の形で会社から相談を受け、その会社の事業や仕事に協力する仕事をやってきました。
自分が独立しているのが楽しくて、個人業が嫌だと思ったことは一度もありません。
やはり私は一人でいるのが向いていると思います。
このような性格なので、人を上にするとか(人の下になるとか)、人の上になって、人を下にするなどという考えは嫌いです。
私は私であるという考えが好きです。
| 固定リンク
コメント