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2005.07.05

宗教とは

ときどき原始仏教は宗教なのか哲学なのかと考えることはないでしょうか。
原始仏教は、苦悩の原因を捨てることによって苦悩から脱却することを特徴としていると思います。

私は、子供のときから阿弥陀仏のような仏を信じるのが仏教と教わったり、イエス・キリストを信じるのがキリスト教と教わってきましたので、若い頃は信じる人格的なものがない原始仏教は宗教ではない、哲学であると思いました。

いったい宗教とは何でしょうか。
宗教と哲学の違いは何でしょうか。

最近は、宗教とは安心のため信じるもの、哲学とは諸現象の裏にある原理を研究する学問と考えています。
つまり宗教では安心が重要であり、信じるものが真理であるかどうかは重要ではない、哲学では別に安心が得られなくても信じるものが真理であることが重要と考えています。

このような定義で原始仏教を見ますと、原始仏教は明らかに宗教です。
阿弥陀仏、神、イエス・キリストなど信仰の対象になる神仏が明確でなくても、一切は空と悟り、執着を捨て、さらに苦悩を捨て、安心を得るというのは明らかに宗教です。

恐らく多くの仏教信者は「一切は空」は真理と主張するでしょう。
しかし哲学者はそうは言わないでしょう。
そう早く割りきらないで、もっと諸現象をよく考えよう、そうすれば未知の真理を知識として獲得できるだろうと言うでしょう。
宗教は知識において主観的かつ保守的ですが、哲学は客観的かつ進歩的です。

それでは哲学の方が宗教より重要かというとそんなことはありません。
人生において安心がいかに重要か理解しない人は一人もいないでしょう。
いかに知識があっても不安な人生は苦しいものです。

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