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2005.09.20

自分の存在が肯定されていると感じる世界が重要

hana6

人は一度悪い考えを持つとなかなかその考えを捨てることができません。
しかし周りの人がその人について肯定的であり続けるならば次第に悪い考えが小さくなる可能性があります。

しかし周りの人が肯定すべきは、その人の存在であって、決してその人の悪い考えではありません。
何故なら悪い考えはその人や周りの人を不自由にし、その人のためにも周りの人のためにもなりません。
したがって悪い考えは否定されるべきです。

問題は、勢い余ってその人の存在まで否定することだと思います。
存在まで否定されるとその人は一段と反抗的になりもっと悪くなる恐れがあります。

現在国際テロが問題になっていますが、この問題に取り組んでいる強大国政府は、国際テロリストを殺して除去することが国際テロ対策と考えている節があります。
しかし国際テロリストになる人々は、強大国政府のせいで自分の存在が否定されていると思っている人が多いような気がします。
強大国政府が、彼らがそう思い込みやすい圧力を世界に加えていることは事実と思います。
とすると強大国政府は、自分で国際テロリストを生み、そして殺しているという子殺しのような罪を犯しているかもしれません。

昨日6か国協議で北朝鮮政府が核放棄を了承しました。
北朝鮮政府の存在について否定的であったアメリカのブッシュ政府が、国務長官がライス氏に代わってから、肯定的になったことが、いい方向に働いたと思います。

しかし北朝鮮政府が不信を捨て、本格的に軍備重視から経済・産業重視に政治を変えるのはまだまだ先のことと思われます。
北朝鮮政府は今の外交のやり方ですでに10年以上の時間をロスしたこと、またこれからも人々の生活水準の改善が遅れるということを認識していません。
悪い外交のやり方を変えることは容易ではないようです。

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