日本国の象徴とは
象徴とは、見えないものを、それと何らかの意味において相通じる、見えるもので表したものです。
したがって日本国(以下日本と省略)の象徴と言った場合の日本は見えないものということになります。
このような抽象的概念の日本の象徴としては何がふさわしいでしょうか。
私は、日本というと、やはり海に囲まれた緑の島々と勤勉で改善好きな人々と品質のよい製品などを頭に浮かべます。
そこで海に囲まれた緑の島々は日本の象徴として特にふさわしいものだと思っています。
この象徴観は、恐らく大半の日本人が持っていると思います。
なお天皇が日本の象徴と考える人がいますが、実はこの象徴観は、敗戦直後、天皇の存在意義を考えたとき、天皇の存続が必要と考えた人々が苦肉の策で考え出した考えです。
憲法第1条に明記され、私達はそう教えられてきたので、天皇は何ですかと聞かれると、日本の象徴ですとつい口癖で言いますが、日本の象徴は何ですかと聞かれたら天皇ですとは言わないかもしれません。
天皇は法律に基づき厳重に仕事や生活が管理されています。
考えることは自由ですが、言動に自由はありません。
参政権はありません。
天皇は普通の日本人のように生きることができません。
私達とはほとんど関係のない特殊な世界に生きています。
つまり日本と相通じる点が少なくなっています。
したがって天皇は日本の象徴と言うと、日本について何も知らない人から見ると、何か日本が未だ非民主的で不自由な国という感じになるかもしれません。
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