時が来たらなるようになる?
那覇の識名園の御殿に至る道 両側の石垣が昔の面影を残しているように思います。琉球王家の別邸でしたが、太平洋戦争で破壊されました。御殿等復元され、世界遺産になっています。
今は経済が順調で、景気はいいと思うのですが、何か心が重い感じがします。
私が悲観的になっているからかもしれません。
12月24日に閣議決定された06年度一般会計予算の政府案によると06年度末で国債発行残高は542兆円に達するとのことです。
昔国債発行残高が100兆円を越えたとき私は政府に不安を感じました。
その5倍の500兆円になったと聞くと、よく政府は倒産しないものだと驚きもし、感心もします。
いったい誰が政府にお金を貸しているのでしょうか。
ほとんどの国民は政府にお金を貸していると思っていないと思います。
預貯金していると思っています。
しかし預貯金などの金融資産が金融機関を通して国債購入に当てられていますから実は国民が政府に貸しているようなものです。
金融機関は預貯金者に対して責任をもって貸付を行なっているでしょうか。
政府に対して貸付が甘すぎるのではないでしょうか。
ところで国民の金融資産の多くは老人が持っていると言われています。
今後老人の割合が増え、年金支給額が減り、老人が預貯金をおろすことが加速するでしょう。
すると金融機関は何をするでしょうか。
日本銀行は何をするでしょうか。
政府の動きを観察するとそれほど節約しているとは思いません。
国会も節約を求めているとは思いません。
06年度は新規国債を30兆円も発行するそうです。
05年度より減ると政府は得意げに言いますが、30兆円はものすごい金額です。
国民が政府の借金を棒引きにしてあげるなんてありえません。
計画的インフレなどというお話しがありますが、日本銀行や政府にそれを実行できる能力があるか私にはわかりません。
時が来たらなるようになるということでしょうか。
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