仏教
仏教とは通常ガウタマ・シッダールタ(シャカ)の教えと言われています。
しかし仏(ブツ)とは悟りを開いた者(ブッダ)と考えると教典が無数になり、仏教の教えはさまざまになります。
初めて仏教を学ぶ人はどの教典を学べばいいかわからなくて困ります。
仏教を勉強した現代人が現代感覚で仏教を説く場合があります。
わかりにくい昔からの仏教用語を避けたり、仏教用語を使ってもその厳密な意味を気にしないで使ったりします。
教典主義の仏教者は、この種の仏教に対し否定的です。
しかし私などは哲学的な原始仏教と、その後に成立した信仰的な仏教の違いの大きさに驚きを感じたものです。
シャカの教えが長い間に変わってきたことを思うと、現代感覚の仏教は仏教ではないと否定できないでしょう。
ある人が仏教を語る場合、誰が語っても、それは恐らくシャカの教え、あるいは後の有名な仏教者の教えとは異なる、その人の教えになっていると思います。
悩みからの解放を目的とした教えと言えば簡単に聞こえますが、具体的な教えとなるといろいろあって仏教はわかりにくいという印象を与えています。
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