時には群れから出る
枝に残った柿が少なくなった晩秋のことです。
残った柿にいろいろな鳥が群がります。
一つの柿をついばむのは通常一羽の鳥です。
柿が足りませんのでよく喧嘩が生じます。
ついばんでいる鳥に飛びかかって追い払い、ついばむ鳥もいます。
飛びかかってくる鳥を追い返し、ついばみ続ける鳥もいます。
よく観察すると柿に鳥が来ていない時間の方が長いようです。
群がらないで来れば自分だけで落ち着いて柿を食べることができるのにどうして鳥は群がるのでしょうか。
生きるとか子孫を残すには群がっていた方がいいのでしょう。
限られた餌を争うことになっても群がっていた方がいいのでしょう。
人間も群がる傾向を持っています。
群がって他人と同じことをやっていると、せわしいし、争いがあるし、不必要なことをやってしまいます。
しかし人間は自我が発達し、自我には感性知性があり、よく考えることができます。
時には群れから出て、落ち着いて考える時間を持つことができます。
| 固定リンク
« 初詣 | トップページ | 生きることは食べること »
コメント