人間がつくったものも自然にできたもの?
人間がつくったものも自然にできたものという考えがあります。
通常、人間は自然にできたものと考えられています。
つまり自然な存在です。
その自然な人間がつくったものは当然自然にできたものの一つではないかという考えです。
蜂の巣は蜂がつくった見事な作品です。
ところが私達は自然にできたものと思い、自然の仕組みはすごいなどと感心します。
それなのに自動車やパソコンが自然にできたと言ったら99%の人がおかしいと言うでしょう。
そこで、人間は自然に知性が発達した結果、自動車やパソコンを開発したのは必然性があったという言い方をしてみましょう。
何か自動車やパソコンが自然にできたような感じがするでしょう。
人間の体は、種々の機能の細胞や組織が有機的に一体となって出来上がっています。
いろいろな進化の形が考えられますが、別々に存在していた有機物や無機物、細胞、組織などが融合して、一段と生物学的機能が高まったことも考えられています。
そして生きることができるものが生きてきたと考えられています。
とすると体と一体になっていなくても体のまわりに人間がつくったもの(考えようによっては自然にできたもの)などを配置してこれらのものと有機的に人間が生きることは体という有機体の自然な拡大現象という感じがします。
人間がつくったものも実は自然にできたものなのに、ほかの自然にできたものと比較すると人間が不自然と思うので、人間は、人間がつくったものを不自然と言っているだけかもしれません。
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