思い込み
事実はAはBではないとします。
ところがAはBであると信じるとAはBになります。
AがBになるような思考回路が神経系に形成されるからです。
一度AはBであると信じると、よほどのことがないとAはBではないと気付かなくなります。
AはBであるとすると説明できないような現象が何回続いても疑問を持たないことがあります。
数十年たっても、悪くすると死ぬまでAはBであると思っていることがあります。
このような思い込みが自分に有利に働く場合もあると思います。
しかし不利に働く場合もあります。
非現実ですから実は不利に働くことの方が多いのではないでしょうか。
したがってやはりAはBではないことを知った方がいいと思います。
とは言え、知ることはむずかしいと思います。
精神の機能として備わっている知性を肯定し、その知性を使ってよく考えるしかないでしょう。
しかし信じたことを知性を使ってよく考えることはむずかしいことです。
否応なしに考えさせられるような出来事がないとよく考えることはできないかもしれません。
信じることは大切と思う反面、こわいこととも思います。
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