自然林は地球環境保全のとりで
私は天竜川の近くで育ちました。
自然林が大好きで子供の時からよく山林を歩きました。
土地の人は、私を見かけると、迷わないか、怖くないかとよく声をかけてくれました。
大学時代は、山奥のお寺に泊めてもらったり、テントをかついだりして山に分け入りました。
今でも自然林が大好きです。
国連食糧農業機関(FAO)アジア太平洋地域事務所(バンコク)は、06年4月13日、アジア・太平洋地域の森林の現状について1990年代の減少傾向から転じ、2000年以降年平均60万ha以上増加しつつあるとの調査結果を発表しました。
意外に思いましたが、中国は、植林が活発で、年平均400万ha以上増えているそうです。
しかし、実は自然林の減少が大問題だそうです。
特に巨樹は環境センサーだそうです。
長い年月をかけて大地に根を張り、大地を枝葉で覆い、地球環境を保持してきました。
それなのに現代人は気楽に倒すそうです。
枯れても倒れても気にしないそうです。
植林は必要ですが、問題があることは、花粉症の例からもわかります。
同じ木を栽培の考えで広範囲に植えることは環境を変えることであり、人間やほかの生物を生きにくくすることであることがわかります。
植林すれば自然林を破壊してもいいということではありません。
政府は今いかに森林が危険な状態にあるか人々に知らせていません。
森林の専門家が問題提起をしますが、テレビ新聞雑誌はあまり取り上げません。
これまで政府は、収益を生まない森林を評価せず、開発を奨励しました。
先祖が大切に保全してきた森林を惜しげもなくゴルフ場、別荘地、レジャー地にし、税金と開発企業の収益を重視してきました。
愛知万博は、環境をテーマにしながら森林を破壊し環境を軽視したと批判されました。
しかし主催者は、収益が出たと誇りました。
まず森林の現状と問題点を調べ、状態を人々に知らせ、自然林の重要性を訴え、森林破壊型の開発を制御すべきです。
最近政府は定年退職者に森林づくりへの参加を促しています。
しかしどこか安直です。
定年退職者は森林について無知に等しいでしょう。
森林ボランティアが増えていますが、森林の専門家からは、森林について勉強しないまま山に入ることは問題と指摘されています。
森林保全には、どこに何を植えるべきか、何を伐るべきか、それなりの知識が必要です。
また山には危険がいっぱいです。
これまで森林を大切にしてきた専門家を核にプロを養成することが必要と思います。
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