福井氏では日銀は機能しない
財務省は6月23日05年度末の政府の借金は約830兆円と発表しました。
04年度末と比較すると何と46兆円も増えてしまいました。
46兆円というと1年の税収に相当する金額です。
年収500万円の人が04年度末8,500万円借金があり、その後1年でまた新たに500万円借金し、05年度末9,000万円の借金になったと考えると政府のひどい状態がよくわかると思います。
このような政府は円の価値を下げる方向に働きます。
したがって円の信用を守るべき日銀は政府に批判的であらねばなりません。
ところが何と日銀は返済能力なき不良政府に同情し、政府に貸すようになりました。
これで円の信用はどうなるでしょうか。
福井俊彦日銀総裁はどちらかというと政府寄りの人です。
日銀の独立中立を重視し、政府に言うべきことを言う人ではありません。
人々に円の現状と将来について全然説明していません。
彼は村上ファンドに1,000万円投資し、株バブルの演出に一役買っていました。
反省する、日銀総裁として職責を全うしたいと彼は言います。
しかし基本的考えがおかしい上に、このような弱みを見せてしまった彼がどうして今後政府に言うべきことが言えるでしょうか。
政府が彼の留任を支持する理由は、彼が政府が使いやすい人だからです。
不良政府を叱らない日銀総裁だからです。
政府も変、そして日銀まで変になったら人々の迷惑ははかりしれないでしょう。
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