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2006.07.28

戦争は犯罪

077

相手国政府が犯罪を犯しているとか、犯罪者をかくまっていると言って相手国政府を戦争で潰す場合があります。
しかし、戦争すると犯罪とは関係ない大勢の人々を殺しますが、その新たな殺人の犯罪の責任はどのように取るのでしょうか。

戦争は、相手国の人々を十把一からげに扱うことが問題です。
戦争では相手国の犯罪者を捜査捜索し逮捕し裁判にかけるという視点が消え、殺すことを重視します。
犯罪とは無関係な人々まで殺します。
殺人の罪意識が消え、戦争における殺人は正当化されると考えます。

たとえば拉致問題で北朝鮮との戦争を軽く論じる人が日本政府の中にいますが、戦争で多くの人々を殺すことになるという認識がありません。
人々を殺すことはしょうがないと言って軽く片付けていると思います。

つまり人の命を軽視しています。
したがって戦争は明らかに犯罪です。

戦争を肯定するのではなく、犯罪者の捜査等に協力する政府からなる世界を構築することを考えないと国際的犯罪を防ぐことができません。
そのためにも行政単位としての世界という考えと、世界に通用する法の制定が必要です。

私達は何とか国という行政単位に慣れてきました。
しかしまだ世界という行政単位に慣れていません。
もうちょっとの道のりですが、足踏みしています。

私達の世界観は遅れているとの問題意識が必要と思います。

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