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2006.07.22

改革が遅れている年金制度

073
横浜 舞岡公園

会社員時代、年金制度があることは知っていましたが制度の内容は全然知りませんでした。
定年を待たず自由業(個人業)に入りましたが、その当時、年金制度は崩壊すると報道されていました。
役所の係りに聞きましたら、年金制度の将来はわからないとのことでした。
それでは保険金を払いたくないと言いますと、「あなたは年金受給資格はありますが、年金額が普通の人より少なくなります」とのことでした。

役所の係りからは年金制度を死守するという気迫を全く感じませんでした。
上から言われてやっているだけという姿勢でした。

年金制度については見通しが立ちませんでしたので、年金受給資格があるということでよしとし、保険金の支払いは中止しました。
そして60才に近づいた時社会保険庁に行って年金額を聞きましたら、係りの人から、気の毒そうな顔をされて、掛け金が足りなかったからこれだけだと言われました。
保険金支払い中止は自分で決めたことですから、黙ってその金額を聞いて帰ってきました。

年金制度についてはいまだによくわかりません。

日本では年金制度は非常に重要な制度でありながら概して人々の関心は低かったと思います。
役所の係りからひどい仕打ちを受けた人が大勢いましたが、彼らの怒りの声は国会や政府に伝わりませんでした。

人々の無関心をいいことに国会や政府(社会保険庁や地方の役所)の怠慢は度が過ぎました。
持ち主を特定できない年金番号が数千万あるなんて呆れたお話しです。
名前と住所の追跡で調べることができると思いますが、面倒だから調べなかったのでしょう。
数千万と言ってもデータがコンピュータに入力できていれば調査は比較的楽なはずです。
わからない、できないと言い続けるのではなく、調べますと言って実行することが社保庁改革の第一歩です。

現状では依然として年金制度の信用は低いと思います。
株の売買で年金基金が膨大な利益を上げたぐらいのニュースで安心できません。
次には株の売買で大損したというニュースが流れるでしょう。

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