宗教団体の限界
アメリカとヨーロッパには、アメリカの戦争は正義で、反アメリカ武装組織の戦争は悪という考えがあります。
現在の武装組織としてはイスラム教系過激派がよく知られていますから、キリスト教が主流のアメリカやヨーロッパは、イスラム教の聖戦と対比してアメリカ軍を現代の十字軍と考えがちです。
ローマ法王ベネディクト16世は、ローマンカトリックの十字軍の悪を棚に上げ、預言者ムハンマドおよび聖戦を悪と批判してしまいました。
反アメリカ武装組織の戦争を先に問題にしてしまい、アメリカの戦争を先に、あるいは両方を同時に問題にすることができなかったのでしょう。
一般論ですが、宗教団体は自分の宗教が悪いとは言いません。
そのようなことを言えば信者が去り、宗教団体は衰退します。
自分の宗教は正しいとしますから、他の宗教団体の宗教は問題ということになります。
したがって宗教団体は、永遠に他宗教団体と争い続けることになります。
信者数世界一でも宗教団体が世界を統一することは永遠にないと思います。
いつか世界機構が実現した時、世界機構は法で政教分離を明文化するでしょう。
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