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2006.11.13

政府の教育基本法改正案の問題点

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06年11月5日の月

政府の教育基本法改正案で一番反対が多い条項は第2条(教育の目標)第5項でしょう。

「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。」

まだわかりにくいと思いますので、さらに問題部分だけを書き出します。
「伝統と文化を・・・はぐくんできた我が国・・・を愛する・・・。」

これが政府が考える愛国心です。
つまり、愛すべき我が国とは、伝統と文化をはぐくんできた我が国であると規定していることです。
一見問題ないように見えますが、問題は、伝統と文化とは何かということです。

武士道(道徳、忠誠、信義、質素、倹約、礼節、名誉、武勇など)、天皇、日の丸君が代、靖国神社、忠君愛国、・・・。
概して自民党の国会議員の考えは復古的です。
文科省はこの自民党の考えの影響を受けています。

伝統と文化を政府がどう考えるかで教育内容が左右されます。
つまり戦前の伝統と文化を重視する教育になる恐れがあります。

すでに文部科学省は日の丸君が代を公立学校に強制するようになりました。
今後ますます政府は、政府のためになる教育をして何が悪いという態度を示すでしょう。
教育に関心ある人々が心配して改正に反対するのは当然のことです。

改正案第2条第5項の問題部は、同じ条項の中のほかの文とも前文やほかの条項とも矛盾し、違和感を感じます。
なぜ変かと言いますと、自民党が全力でこの文を無理に挿入したからです。
全体の整合性が失われてしまいました。

必要があれば伝統と文化を否定してでも日本を改善する未来志向の愛国心が望ましいのですが、この法案ではこのような進歩的愛国心は否定されています。

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