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2011.07.29

利権構造が肥大化し、産業は衰退する

110729

1980年代後半大手金融機関がバブルを起こし、1990年頃そのバブルが破裂して大手金融機関が実質破綻しました。
そのとき政府は大手金融機関救済に回り、大手金融機関は古い体質を温存したまま生き残りました。
一方政府の借金は急増しました。

大手金融機関がバブルを起こしたことは人々に対する背信行為つまり非常に重い罪でした。
ところが大手金融機関が倒産すると経済混乱が大きいという理由で政府は罪を問いませんでした。
政府が大手金融機関から借金し頭が上がらなかったためこのような不条理が起こりました。
その後、ますます政府と大手金融機関の不純な関係は深まっています。
一方、人々は、預金金利実質ゼロで大手金融機関に利用されています。

今東京電力福島第一原発事故についても同じことが起こりつつあります。
恐るべき放射能汚染を起こした訳ですから東京電力の罪は非常に重いと思います。
ところが東京電力が倒産すると電力供給、事故処理、損害賠償に問題が生じるという理由で政府は東京電力を助ける動きを示しています。
バブルの場合と同じで、今後ますます政府と東京電力の不純な関係は深まっていくでしょう。
高い電気代あるいは税金に苦しめられるのは人々です。

政府は産業を大きくするため特定の会社を優遇してきましたが、それがいつしか利権構造を育て、その利権構造がないと動けない政府に成り下がりました。

この利権構造は間違いなく産業衰退の原因になります。
事業の自由化がないからです。
事業環境はどんど変わっていきます。
変化に対応する弾力性を失った産業は衰退します。
衰退して初めて利権構造の崩壊が起こります。
利権会社は地下組織に形を変え、裏社会で生き残ろうとするかもしれません。

現在の政府と人々の保守的行動を見ますと日本は衰退すると予感します。
これは個人ではどうしようもない大きな流れです。
今後は数十年、数百年の時間単位で苦しい個人的工夫努力が必要になるのではないでしょうか。

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