東京は河原にできた町
昨日川崎の生田緑地に行ってきました。
数十年前、子供を連れて行ったことがありますが、向ケ丘遊園という言葉に惑わされて生田緑地は大人の行く場所ではないと思っていたのでその後は一度も行ったことがありませんでした。
しかし、人からばら苑が東洋一だと聞き、誘われて一緒に行ってきました。
ばら苑は一部庭園風ではありましたが、どちらかと言えばバラ農園といった感じでした。
種類、数は見事で秋でもきれいでした。
春はもっと華やかなようです。
面積は1,2000㎡ぐらい、丘陵の上で周りは木で囲まれ雰囲気のいいところでした。
数十年前にもバラ園はありましたが、面積が大幅に拡大したと思います。
ばら苑から西へちょっと歩くと生田緑地東口ビジターセンタに行けます。
生田緑地は広大、かつ、いわゆる谷戸構造、高い所で80m以上ありますから、斜面は急峻、谷が深く感じられ、美しい地形です。
近くに住む登山好きは、毎日生田緑地を歩いて足腰を鍛えているようです。
来てよかったと思いました。
まだ十分自然は残っていますが、江戸時代の東日本の古民家をたくさん集めた日本民家園がかなりの面積を占めています。
また面積の半分が川崎国際生田緑地ゴルフ場になっています。
そのほか、建物として川崎宙と緑の科学館、岡本太郎美術館、枡形山展望台などがありますが、いずれも緑地に調和した美しい建物ではなく、自然美を壊していると思いました。
緑地と言いながら緑地設計の基本概念が緑地ではなく、あれもこれもと複雑になり、崩れていることが問題です。
あれもこれもつくると維持にお金ばかりかかるのではないでしょうか。
ところで生田緑地では一番高い所と思われる枡形山展望台から東京を見ると、東京は本当に広大な平野(関東平野)です。
多摩川の神奈川県側の地形と全然違います
関東平野には多摩川、荒川、利根川、鬼怒川の4大河川が流れています。
東京は河原にできた町の感じです。
関東平野をつくったと思われる千年に一度というような大雨が山地に降ったら、東京は水浸しということもあるではないでしょうか。
低地につくった巨大都市の危険性を感じます。
(注)タイの首都バンコクはチャオプラヤ川がつくった平野にできた大都市です。山地の大雨でチャオプラヤ川が氾濫し、バンコクが水浸しになったことは記憶に新しいことです。
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