« 今日本がかかえる最大の問題は原発と放射性物質汚染 | トップページ | 日本に対する世界の批判は日本の改善に活かした方がいい »

2016.03.10

経済の波

S160310

政府が経済は問題だと言って金融緩和、財政出動などの対策を講じれば講じるほど人々は経済について不安になり節約します。
会社も不安になるようで、コストダウンに注力しており、従業員の給料を上げません。
収入が増えないと人々は不安になり節約します。

日銀はマイナス金利導入で好循環がおこっていると言いますが、マイナス金利は人々が初めて経験することです。
いったい世の中どうなるのかと危惧します。
借金が容易になった、どんどんお金を使おうという気持ちにはなりません。
ますます経済に不安を感じ、節約します。

G20は財政出動で経済を牽引せよと言います。
しかし日本の場合は1990年頃から財政出動を続け、借金が増える一方でした。
そこで政府は消費税率を上げています。
消費税は消費を抑制します。

好循環ではなく、相変わらず悪循環がおこっているのではないでしょうか。

経済にも大きな波があります。
1990年頃から顕著に海外生産が重視されるようになったが、これは日本の人々の生活水準が上がって、国内生産が国際競争に負けるようになったからです。
勝とうと思えば生活水準を下げなければなりませんが、自発的に下げる人などいません。
生産で海外に負けるようになって経済が変調しました。
貿易は赤字、しかし海外投資は順調で、全体では国際収支は黒字という状態になりました。
これはまさに日本が成熟社会であることを意味しています。

次は何がおこるでしょうか。
海外事業でも競争が激化し日本勢が負ける事態です。
経済衰退がおこります。

経済が多少悪くなっても成熟社会に慣れた日本の人々は国内生産に挑戦してあえて苦しむことは嫌うでしょう。
金融緩和で円安にしましたが、円安ぐらいでは国内生産復活ということになりませんでした。
海外生産、海外投資の流れは変わりませんでした。

しかし、数十年後には非常に経済が悪くなると思います。
これでは死んでしまうと思うようになると、人々は国際競争に耐えて国内で生産するようになります。
ここで初めて日本経済は再び経済成長を始めるでしょう。

金融緩和でインフレ2%を達成すれば経済成長が始まるという考えは、経済の波が何であるか知らない幼稚な金融論だと思います。
安倍晋三内閣のアベノミクスは政府の借金を増やしただけ、黒田東彦日銀の異次元金融緩和は日銀の財務体質を悪化させただけに終わるでしょう。

|

« 今日本がかかえる最大の問題は原発と放射性物質汚染 | トップページ | 日本に対する世界の批判は日本の改善に活かした方がいい »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 経済の波:

« 今日本がかかえる最大の問題は原発と放射性物質汚染 | トップページ | 日本に対する世界の批判は日本の改善に活かした方がいい »