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2016.10.09

殺人は殺人を呼ぶ

日本弁護士連合会は、10月7日、福井市で開いた人権擁護大会で死刑廃止宣言を採択しました。
死刑なき社会は健全だと思います。
死刑もまた殺人だからです。
死刑とは殺人が殺人を呼んだ結果です。

この採択に先立ち、同市で6日に行われたシンポジウムで、作家の瀬戸内寂聴氏が「人間が人間を殺すのは一番野蛮なこと。みなさんがんばって、『殺さない』って唱えてください。殺したがるばかどもと戦ってください」などと死刑制度を批判するビデオメッセージが流されたそうです。
ところが会場にいた殺された被害者の遺族らが反発したそうです。

西アジアには「目には目を、歯には歯を」という言葉があります。
人の目を潰したら自分の目を潰して償え、人の歯を折ったら自分の歯を折って償えという意味です。
したがって殺したら死んで償えということになります。

しかし、自分が死んで償うのも自分を殺すので問題です。
まして別の人が殺人者を殺すとなると殺人の連鎖が止まりません。
瀬戸内氏は、感情的に表現しましたが、殺された被害者の遺族でも、殺人者を殺したいと思うことはその人のためになりません。
殺すと思うと心が荒みます。
彼女が「殺さないと唱えてください」と言ったのは、殺すとの思いから自分を解き放ってくださいという意味です。

キリスト教の教祖イエスは殺人をやったことはありませんが、彼が時の権力者の権力を認めず、人々に自由を説き、多くの人々が彼のお話しに感動したので権力者は彼を危険と判断し、死刑にしました。
そのとき、彼は弟子達が権力者に報復することを認めませんでした。
殺人の連鎖を止めたのだと思います。

死刑を廃止しても法は殺人者を野放しにする訳ではありません。
逮捕して裁判にかけ、犯罪の重みに応じて罰します。
瀬戸内氏は罰の中から死刑は取り除いてほしいと言っています。

国も人の集団です。
死刑がない国は人間性に富んでいると思います。

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