葬式は簡素になる動き
昔は普通の人でも葬式に数百万円かけ、おおぜいの人に葬式の案内を出し、香典を数百万円集め、かなりの割合を香典返しに使い、多少の余剰をだしたものです。
しかし大金が動く葬式に関する価値観がどんどん弱まり、現代では小さな葬式が一般化しました。家族友人で静かに葬式をやる動きです。希薄な関係まで追求してできるだけ多くの人に葬式の案内を出すことは出される方は迷惑という価値感も出ました。
日本は安倍晋三元総理が亡くなったということで国葬を行うことにし、世界のすべての国に案内を出したのでほとんどの国は儀礼的に誰かを出席させます。すべての国から出席者があると言ってもすべてが友好国ではありません。日本は非友好国であると言ったロシアだって在日ロシア大使か誰かが出席するでしょう。安倍元総理は偉大ではなかったと思っても、出席しておいた方が無難と考えて出るでしょう。まさに儀礼的です。
戦後日本は自由・民主主義を採用し、皇室の人を除き、国民はすべて平等になりました。総理職に就いた人は偉い、就かなかった人は偉くないという差別はありません。総理職に就いた人の間でも偉い、偉くないの差別はないと思います。どうして日本には国葬に関する法律がないのか詳細な理由は知りませんが、戦中戦前の総理の実績が戦後は評価されなかったからというのは理由の一つだったと思います。
ところが岸田文雄総理は、安倍元総理が殺されると、すぐ安倍元総理は偉大だったと言って国葬を行うことを閣議で決めました。驚いたのは国民で、安倍元総理のどこが偉大だったのかと疑問を呈し、岸田総理の人間評価力は低いと批判を始めました。
安倍元総理を殺した人の母親が世界平和統一家庭連合の信者で、家庭が崩壊するほど大金の献金を行い、深く心に傷を負った息子が、連合を恨み、さらには連合を支援する安倍元総理を恨んで殺害に及んだということがわかり、連合が大きな社会問題になり、安倍元総理だけでなく、多くの自民党国会議員、さらには自民党以外の国会議員も連合に関係していることがわかり、岸田総理の支援団体の人まで関係があったことがわかり、急速に安倍元総理の国葬反対者が増え、過半になってしまいました。
岸田総理が法・道徳を重んじる民主的な人なら自分の不明を詫びて、国葬を中止し、責任をとって総理職を辞任するのが筋ですが、国葬をやると世界に言ってしまったからやると意地をはり、実行するようです。岸田総理は自民党総裁です。その彼が国民を馬鹿にしています。
そこへ二階俊博元自民党幹事長が、国葬に反対する国民は馬鹿と発言したので、国葬に反対する大半の国民は馬鹿と自民党は思っていることがわかり、自民党の信用は地に落ちました。
自民党の国民支持率は30%前後に落ちていると思います。政党としては完全にマイナーです。その他の政党はさらに存在感がありません。
マジョリティーの無党派と、国家公務員は、政治の危機と悟り、当面静かな国運営を重視し、冷静を保ち、政界の変化を監視すべきです。政治混乱の中から次の時代を担う新鮮な政治家が育つといいと思います。腐敗した自民党が健全になる確率はゼロと思います。ほかの政党も期待できません。
この政治混乱の中で防衛力・アメリカとの同盟強化、経済制裁(強化)の暴走を許すと、政治の危機は一段と深まると思います。今はちょっと静かな政治が安全です。未来を予測できる政治指導者がいない状態では大幅な変化は暴走になる恐れが大きいと思います。
最近のコメント