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2022.12.13

貧困層の円貯蓄は空しい

会社員で貧困であった私の父は、戦前戦中、節約して円貯蓄(国債購入)をしていましたが、戦後、円の価値が大きく下がり、円貯蓄を失いました。

戦後の高度経済成長のとき、定年が近い会社の先輩が、戦後、節約してこつこつ円貯蓄をやってきたが、戦後もオイルショックなどがあり大きく円の価値が下がり、円貯蓄の空しさを嘆いていました。

同じく会社員で貧困であった私は、円貯蓄に大きな疑問を持ち、円貯蓄の考えを捨て、投資を重視するようになりました。会社員時代は自分の住宅に、定年後は自分の事業・仕事に投資し、自分の生産性を改善する方法に変えました。その結果、円の紙切れ化の被害から解放されました。

ところで現在、岸田文雄内閣と自公は税制協議を行い、2023年度の税制改正で、個人投資家向けの優遇税制”NISA”の年間非課税枠を40万円から120万円に引き上げ、非課税期間を20年から無期限にし、生涯の非課税額の上限を1800万円に積み上げる方向で調整しているそうです。

このNISAを投資と言うのは欺瞞です。従来の株の売買にすぎません。投資と言うより投機だと思います。会社の浮沈が激しい現在、少額投資ですべての人が得する確率はないと思います。株券の紙切れ化がおこる恐れがあります。

近年の日銀、政府の異常な金融緩和、世界的異常気象、新型コロナウイルス禍、ロシアのウクライナ戦争などの悪影響で現在恐るべきインフレが進行中です。防衛力・アメリカとの同盟強化も不安材料です。借金で首が回らない政府は、日銀が金利ゼロを続けてくれなければ即破綻です。悪性インフレが起こる確率は非常に高いと思います。日本の事業・仕事環境は悪化すると思います。従来の株の売買、株の配当で儲けることは容易ではないとおもいます。

岸田内閣のNISAに乗るのは危険です。人々は自分で投資する工夫努力をすべきです。まずは自分の事業・仕事に投資すべきです。他人の事業・仕事に投資するときはよく調べてこの事業は有望との確信を得て投資する工夫努力が必要です。幸い、インターネットの普及で、事業家・仕事人が、投資を求める広告を出し、それに個人が投資するシステムが開発改善されつつあります。

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