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2023.01.15

イエス・キリストなどが教える絶対的不戦が世界を平和にする

約2000年前、ローマの支配下にあったイスラエルは、ローマに認められたイスラエル王、大祭司連、聖書学者らが権力者として威張り、人々は不自由に苦しんでいました。無力な人々はキリスト(救世主)が現れることを望んでいました。

そこに現れたのがイエスです。彼は反ローマあるいは反王で武装組織を編成するのではなく、地方の普通の人(ガリラヤ湖の漁師など)に呼びかけ、弟子とし、神を信じることを説きました。従来の律法を守るという考えではなく、神を信じる信仰を教えました。彼は伝道に入る前、荒野で修業をしました。誘惑に勝ち、信仰に生きる決意をしました。すると、体内に大きな力を感じました。天から聖霊が下ったと思いました。

彼は律法を守る努力ではなく、信じること、愛することで、努力することなく律法を守っている状態になること、生き生きと生きることができることを示しました。多くの人々がイエスを、待ち望んでいたキリストであると受け入れました。

しかし権力者たちは、自分達の権威が失われることを恐れ、イエスは神を冒涜しているという罪で逮捕し、ローマに判決を求めました。ローマ総督ピラトは、権力者たちと争いになることを嫌い、判決を彼らにまかせました。判決は死刑でした。ピラトは彼らの判決を受け入れ、イエスを十字架の刑に処しました。

イエスが逮捕されるとき、弟子の一人、ペテロは剣をぬき、逮捕に来た人と争いましたが、イエスはペテロを制し、自分一人逮捕されました。イエスは自分が処刑されることで人々の罪が赦されると信じていました。つまり自分が処刑されることは神の心と受け止め、逮捕時、逃げようとしませんでした。

イエスの生きざま、死にざま(聖書によればさらに復活)を見たペテロらは自分の信仰のなさに泣き、悔い改め、死を恐れない信仰者となり、ローマ世界に伝道しました。キリスト教信者の迫害に熱心だったパウロは、ある日、神に打たれ、悔い改め、聖霊に満ちたキリスト教信者となり、キリスト教伝播に大活躍しました。

イエスの教えは、現代にも未来にも通用するもので武器弾薬を使った戦争についての絶対不戦の考えこそ世界を平和にすると思います。G7が武器弾薬をもって不法無法の強大国を滅ぼしても平和は束の間で、G7の中で覇権争いが生じ、対立が始まります。

(注)仏教の祖ガウタマ・シッダールタ(ブッダ)は、絶対不戦の人で、我欲を捨て、瞑想して悟ることで苦悩から解放され平安に生きました。神あるいは聖霊を信じる教えはなく、思考・知識・悟りを重視する哲学(大乗仏教)でしたが、その後、信仰仏教(小乗仏教)が登場しました。この方が人々は受け入れやすく、現代では信仰仏教が主流となっています。

公明党の支持団体創価学会は仏教団体の一つと思いますが、公明党は岸田文雄内閣の防衛力・アメリカとの同盟強化に反対していません。創価学会の信者はブッダの心はわかっていないと思います。

イスラム教は、教祖ムハンマドが、神に反する権力者と武器をもって戦って彼が信じるイスラム教社会を構築したので、現代も聖戦という考えがあり、不戦宗教になっていません。永遠に聖戦という名の戦争を続けるのではないでしょうか。

神道には色々な神が存在します。戦争の神も存在し、絶対不戦の宗教ではありません。しかし、神道の神の中には平和の神も存在します。信じる神に応じて信者は戦争派にもなり、平和派にもなります。靖国神社は戦死者の霊を祀っています。慰霊だけが目的ではなく、戦死者を軍神として祀っていると思います。

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