国によって言語、慣習が違う現実
かつてマレー半島で中国人が進出して原住民との争いが激しくなった時、原住民側(マレーシャ)は、中国人にシンガポールを割譲して移住してもらい、平和を保ったというお話を聞いたが、現代でも異文化の共存はむずかしいと思います。
オーストラリアでは、原住民が弱かったのでイギリス人が勝ち、力で原住民の自由を奪い、白人の文化圏にしました。今では原住民迫害を反省し、原住民の復権の道が開かれたようですが、原住民の文化圏に戻ることはないでしょう。
そこへ今度は中国人が大勢移住してきました。強い白人は、中国人排斥の動きを強め、中国人は迫害を恐れていると言われています。
タイではやはり中国人が進出しましたが、中国人が原住民に圧勝ということにはならず、複雑な混合社会となり、現代のタイの不安定の原因になっていると思います。平和ではないため、軍・警察が強くなり、民主主義が安定しません。
日本は中国人が進出し、多大な文化的影響を与えましたが、原住民の数が圧倒的に多かったのでしょう、移住してきた中国人の日本化がおこり、日本の言語、慣習は保持されました。
現代、中国人が日本の不動産や山林を買っていることが問題になっていますが、日本人の数が圧倒的に多い状態ですので、日本が中国化する恐れは小さいと思います。
中華街などは中国の雰囲気ですが、普通の町として拡大する動きはないと思います。
異文化の共存はむずかしいという現実がある以上、異民族混合を放置するとやがて優勢な民族が威張り、社会が混乱し、軍・警察が強い国になり、平和になりません。
交流はいいのですが、混合は注意深く行うことがだいじと思います。
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