ヒンドゥー教の理解は非常にむずかしい
インド人の80%はヒンドゥー教を信じていると聞くので、ヒンドゥ―教について知りたいと思うのですが、教祖がいる訳でもなく、これが原始教典というものがある訳でもないのでなんとも複雑で多神教ですと言ってそれでよしとしたくなります。
紀元前500年ごろに生きたガウタマ・シッダールタ(仏教の祖)は、インド社会の富裕層に育ち、苦悩し、家を出て、静かな環境で苦悩の原因を考え、執着する心に原因があると悟り、自然と融和して我執のない状態に生きる人生に脱皮し、苦悩から解放されました。
これは画期的な哲学で、普通の人はもちろん、富裕層にも受け入れられ、複雑なインド社会で仏教興隆期を迎えましたが、インド社会の既存宗教のキャパシティーはものすごく、その宗教は包括的にヒンドゥー教のいう名で呼ばれるようなインド教となって、仏教までインド教に呑みこまれ今日に至っているようです。ヒンドゥー教は、インド社会で人がもまれて育つと自然染まってしまうような精神文化のようです。富裕信仰、性愛信仰的土着宗教で、不自由を運命的にとらえる心情があり、カースト制などの階級制が残っており、近代政治が自由平等の法を説いても人々がついてこない傾向があるようです。
そんなインドの人々も、近代学問の影響を受け、ヒンドゥー教とは違う新文化を学ぶようになり、近代知識を生活生産に取り入れ、生活水準を向上させています。中国と違って共産党一党独裁による強引な唯物的政治、生産、生活改善と違って、人々の精神文化が、外来の新知識を吸収しながら改変していく動きになっているような気がします。
インドではガウタマ・シッダールタ的精神文化の人が指導的政治家になり、強権的ではなく、説得的に社会を良導するようで現代のモディ首相も賢人の一人と思います。日本の政治家は偽善者、嘘つきがほとんどで彼らの言動は理解不能ですが、インドの政治家は、単純な法道徳をまじめに説きます。単純ということでしょう。人々は理解しやすいのではないでしょうか。そうでなければ到底14億人の複雑なインドで政治などやれません。
日本は人口1億3千万人で動きやすいと思うのですが、現実は貧困化、人口減少、主要食料自給率低下です。経済はかつて世界2位、それが3位になり、最近ドイツに抜かれ、今は4位。一人当たり労働生産性で見ると、1位のアイルランドの1/3しかありません。絶望的に水をあけられています。素晴らしい自然に恵まれているのに、政治も複雑、社会も複雑、無駄な動きが多すぎて生活が改善しません。
インドは14億人、今後は中国を抜いて人口世界一、貧困層減少の動き、主要食料自給率100%です。国境維持、防衛には注力していますが、中国のように戦争による国土拡大は行ないません。2075年頃にはアメリカを抜いて経済世界2位になる勢いを持っています。
日本だって政治家は単純で矛盾のない言動の人の方が人々を良導すると思います。岸田文雄総理は、矛盾した言動ばかりする人で理解不能です。日本の人々のことよりアメリカのことを優先しています。沖縄県をいじめているのを見ると、非情な親、子殺しのようです。
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